どぶろぐ。

働き蜂の憂鬱 その2

働き蜂の憂鬱 その1

絹サヤ君が、的外れな説明を終えるころ、
玄関から、「おじゃましまーす。」と声が聞こえた。

入ってきたのは、
メガネをかけたイガグリ頭の人だった。
年のころは30前後、一般常識は備えている感じだ。
メガネの奥の黒い揺らめきが、
よく言えば「思慮深い」、悪く言えば「腹黒い」といったところか。
ま、業者と客という関係である以上は善良な人である。

イガグリさんは技術職らしく、
「じゃ、工事させてもらいますね。」と
私に一声かけて、淡々と作業を始めた。

絹サヤ君との会話も煮詰まってきたので、
工事の様子を少しのぞくと、
イガグリさんと目が合った。するとイガグリさんが

「蜂、こわくないですかぁ?」

また蜂の話?!

どうやら、工事の基盤の大元がウチの玄関先、
つまり、蜂の巣の真横にあるようで、
数日前からの工事期間中ずっと
得体の知れない蜂におびえながら作業をしていたようだ。

「それじゃ、怖いでしょうから、大家さんにでも相談しておきますね。」
と私が言うと、
「殺虫剤があれば、僕がやりますよ。」ってイガグリさんっっ。

腹黒いとかいってごめんなさい、いい人だ。

その横で、関係ない仕事増やすんじゃねーよって顔をした
絹サヤ君がとても対照的で、返って好感が持てた。

雑談をしながらも、コードを付け替えるだけの工事はすぐに終わり、
さて、それでは・・・となったが

ちょっと待った。

あの、もう1箇所あるんですが。

固まる二人。

ほらね、と私が別室へ案内すると、
「あ、ホントですね、じゃこちらも工事しておきます。」

しかし私は、二人の会話を聞き逃さなかった。

絹 「え?じゃあ他の家も2箇所あるんですかね?」
イ 「そうちゃうか・・・。」
絹 「変えました?」
イ 「いや、他の家はすぐにこっちの扉閉めてしまって・・・。見てないから。」
絹 「全部変えな、まずいですよね。」
イ 「うん、ノイズが上がってくる。」

工事箇所くらい事前に確認してないのだろうか。

そこへ、ガチャリと玄関のドアが開く音がした。
何も声をかけずに入ってきたので、
てっきり昼休み中のすもぞうかと思い、出迎えに行くと、
そこには・・・。

つづく。
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by hakoiri_musume | 2006-06-21 15:41 | どびんのひとりごと

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